Web Magazine 格闘王国 - ヴァルキリーフェザー級新女王・V一(ヴィーはじめ)「柔術の動きが自然と出た。もう一人の女王・藤井さんとはいつかやりたい」
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ヴァルキリーフェザー級新女王・V一(ヴィーはじめ)「柔術の動きが自然と出た。もう一人の女王・藤井さんとはいつかやりたい」

(試合写真提供◎gravity/2010.02.20 UP)

『VALKYRIE 04』(2.11 東京・ディファ有明)のメインイベント VALKYRIEフェザー級チャンピオンシップでV一(ヴィーはじめ)が辻結花を見事なチョークスリーパーで降して、新女王に輝いた。“絶対女王”として君臨してきた辻に、実に6年7ヶ月ぶりとなる黒星を付け、“世代交代”を高らかに宣言したV一に、歴史的な一戦となった試合を振り返ってもらい、心境、喜び、今後の目標などを伺った。


──試合が終わった今の気持ちは?
V一:
ホッとしてます。試合は準備期間が長くて、試合の感触を感じる前に終わってしまった、という感じですね。作戦は止まらないで自分から攻めていく、というものでした。思っていたように動けたのは準備がうまくいったんだと思います。

──どんな準備をしてきたんでしょうか?
V一:
食べたり、ですかね(笑)練習的には打撃はシュートボクシングでお世話になって、寝技はいろんな人に抑え込まれながらそこから逃げる練習をひたすらやってきました。

──その結果、チョークで一本勝利でした。
V一:
それは柔術の動き、自分の寝技の動きという身についていたものが自然に出た感じですね。試合前も柔術衣を着ての練習は続けてました。私は自分の中で判定勝ちというのは勝ちじゃない、と思ってるので、寝技でも打撃でも相手を参ったさせるまで試合の中できっちり勝負したいんです。

──そうは言いつつも前回のVS高林戦は僅差の判定勝利でしたが。
V一:
あの試合でも練習してきたことは出せたので手応えはあるんですが、また次にやるチャンスがあったらきっちり一本で極めたいと思います。

──フィニッシュにつながるバックを奪った流れを説明してもらえますか?
V一:
タックルを切り、相手を抑えている手がそのまま首に まわっていく感じで、バックのポジションにつきました。バックに入ったときは最初はちょっと緩いかな?と思いましたが、1回転してうつぶせになったときにはもう入ったな、という手応えを感じましたね。セコンドの声でうつぶせにしろ!と聞こえたんで、その通りにして。最後はがっちり入ってました。勝因は相手より先に動けたからでしょうね。先手必勝でした。
寝技の練習では、相手をガードに入れた状態からアームドラッグしてバック、チョークを決めるという動きを結構やっています。マルセロ・ガルシアを意識した感じですかね(笑)それが試合でのスタンド状態からも自然に出たのだと思います。

──試合の中で勝負を分けた瞬間はどこだと思いますか?
V一:
タックルを切ったときでしょうか。そのタックルを切った後の流れからは何百回、何千回も普段の練習でやってきたことなのでそれが自然に出たので、日々の練習のすべてが役に立ちました。柔術をやってきてよかったな、と。柔術万歳!寝技万々歳ですね(笑)

──寝技の練習をする上で気をつけてることはありますか?
V一:
自分の得意技を仕掛けることと、その得意技をかけられないようにするという2つのことを気をつけてますね。やっぱり人それぞれの得意技が逆に弱点だったりするので。辻さんも試合でバックを取ってチョークで極める、というのが何回かありましたよね?なので逆にそこのディフェンスが甘いかもしれないと思っていた部分もあります。今回の試合はその狙いがハマりましたね。

──金網への対応はもう慣れたでしょうか?何か対応などはしてきましたか?
V一:
公園の金網に体を押し付けて感触を試してみたりしてきました。押したときにどれぐらい反動があるのか、弾力はどれぐらいなのかなどを体感してきましたね。体をズリズリ擦ってみたりもしました。

──パウンドについてはどうでしょう?
V一:
パウンドは日常的に練習してるので問題はなかったですよ。寝技の練習中にも「お!パウンド出せるポジションだ!」と思うこともよくあって(笑)いつもその気持ちを抑えながら練習をやってます。今回の試合では出すチャンスがなかったですが。

――チャンピオンになったことで何か変わったことはありますか?
V一:
まだないですね……。まだ実感が沸いてこないというか。でもチャンピオンになったからには今まで以上に浮かれないように気を引き締めて練習したいと思ってます。

──試合の日はベルトを巻いたまま帰っていったそうですね。
V一:
はい(笑)それで帰りにラーメン屋さんでちょっとだけ自慢しました。そしたら何杯でも食べてくれ、と言われましたよ。全部奢りです(笑)みんなが応援してくれるのが嬉しいですよね。


■V一(ヴィーはじめ)
本名 山口芽生(やまぐち めい)
東京都出身。MAX柔術アカデミー&ヨガスタジオ所属。アメリカ在住時にジャッキー・チェンに憧れ、空手を始める。日本帰国後、柔術も始めると、2007年にスマックガールでプロデビュー。『The Next Cinderella Tournament 2007』では石岡沙織、富松恵美らを降し、優勝を果たした。2008年11月にはヴァルキリー旗揚げ戦で辻結花と対戦し判定負け。その後、2009年8月には、シュートボクシング「Girl's S-cup 2009」に参戦し、準優勝を収めるなど実績を積むと、2010年2月の『ヴァルキリー04』で辻にリベンジを果たし、ヴァルキリーフェザー級新女王となった。
──今後、戦いたい相手はいますか?試合後に何人かの名前を挙げてアピールしていましたが。
V一:
やっぱりもう一人の女王ですかね(笑)藤井さんとはいつかやりたいです。

──これからの目標を教えて下さい。
V一:
1日5食!それだけ食べれる経済力ですね。スポンサーを募集しています(笑)私の生活を助けて下さい。スポンサーがいてくれれば心置きなく練習に打ち込めるし、試合への準備は今までの3倍以上はできると思いますね。だからより面白い試合を見せれるはずです。ぜひお願いします(笑)
それと、MAX柔術アカデミーに女性の会員(もちろん男性も!)が増えるように色々と活動していきたいと思います。

──試合についてはどうでしょうか?
V一:
柔術の試合も機会があればやりたいですね。海外の試合に出たいんですよ。パンナム(アメリカ選手権)やムンジアル(世界選手権)に。海外にはすごい選手がたくさんいるんで、ムンジアルに出て優勝して寝技でも世界一になりたいな、と。もし優勝できたら自分の自信になると思うんで実現したいですよね……。だから誰かスポンサーをお願いします(笑)