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2.14 修斗プロデビュー 柔術黒帯・本間祐輔「柔術黒帯最強伝説を蘇らせます」

(2010.02.09 UP)

2月14日(日)に北海道札幌市・ZEPP SAPPOROで開催されるプロフェッショナル修斗『SHOOTO GIG NORTH Vol.5』(大会詳細はこちら)で、柔術黒帯で日本人として初めてムンジアル(柔術世界選手権)決勝進出を果たしている本間祐輔(パラエストラ札幌)がMMAプロデビューを果たす。柔術で実績を残しながら何故MMAにも挑戦するのか?昨年の全日本アマチュア修斗選手権も優勝している本間に、プロデビュー戦を前にした心境・意気込みを聞いた。



■本間祐輔(ほんま ゆうすけ)
1981年11月19日生まれ。北海道出身。パラエストラ札幌所属。ブラジリアン柔術黒帯で、2007年、日本人として初めて世界柔術選手権(ムンジアル)黒帯の決勝へ進出すると、翌2008年も決勝へ進出し、2年連続のファイナリストとなった。2009年9月、全日本アマチュア修斗選手権・バンタム級で優勝を果たし、プロ昇格が認められた。
──まず最初に優勝したアマ修斗・全日本について聞きます。試合に出た感想はどうでしょうか?
本間:
アマ修斗の全日本出場に至るまで3試合しかアマの試合を経験できなかったんで正直、不安がありましたね。昨年の3月が初めての試合だったんですが、そのときは腕十字と三角絞めで勝てました。北海道トーナメントでは絞めでしたね。そのほとんどが短時間でも一本勝利だったので打撃の距離感が掴めないまま全日本に出ることになってしまって。ですが1試合1試合、経験を積みながら戦っていく感じでしたが、少しずつ強くなってるな、という手応えはありましたね。そして決勝の2Rで感触を掴めたな、と確信した上で勝てたので自分の中では納得してプロに上がれたな、と思います。ではプロの試合に出ることについてはプロというのはお金を頂いて試合をするので、その対価にふさわしい試合をしないと、という思いがあります。

──本間選手は柔術出身で組技が得意ですが、打撃に対する対応はどうでしょうか?
本間:
練習は打撃もしっかりやってるんでそれなりのレベルでやれる自信はあります。ただ相手は自分が柔術出身だから打撃できないだろう、と思ってきてますよね。でも組技にいきたくないじゃないですか。そこである程度距離を置いての試合になる。そこで相手が我慢できなくなって距離を詰めてきたときにタックルにいく、という作戦で勝ち上がってたので戦略的にハマったな、と思いました。もちろんプロでそれが通用するとは思わないのでこれからもっと練習が必要ですけど。僕は今後、打撃だけでもいけるぐらいの技術を身につけていこうと思ってるんです。打撃ができないと打撃をやらない、という選択もできないんですよ。打撃をやらないためにも練習をもっともっと積まないといけないですね。

──全日本以前は一本勝ちの3連勝でしたが全日本では極めれない試合もありました。
本間:
やはり決勝まで4試合あったんで、そこまで極めにこだわってたんじゃないんです。スタミナをセーブして後につなげるというトーナメントの戦略でもあったので。でもプロになったらワンマッチなんで極めにこだわった試合をしたいです。やはり柔術の魅力は極めにあると思うので、そこを出していきたいです。

──そもそもなぜアマ修斗に出ようと思ったのですか?
本間:
みんなにそれを聞かれたときに答えてたのは、最初に僕が柔術に興味を持ったのが総合だから、というものでしたが、よくよく考えてみると単に俵谷さん(パラエストラ札幌・代表)にやらないか?と誘われたからというのが実情です(笑)もともと興味はあったときに背中を押された、的な。ぶっちゃけそれが一番の理由ですね(笑)やっぱり最初の1年間は辛かったですよ。柔術とは全然違う世界で練習方法も全く違う。特に打撃の練習は厳しかったですね。でも今はやってよかったと思ってます。

──でもムンジアルで2年連続準優勝で、あと一歩で世界に届く寸前だったじゃないですか。それを諦めて新しい世界に行くのは勇気のいることではなかったですか?
本間:
本当はもう1回、ムンジアルに出てから、と思ってたんですが、修斗の練習をし始めたらは『これはすぐに修斗の経験を積まないとダメだな』と感じたんですね。修斗しか見えなくなってしまったというか。今はまたいずれムンジアルには出たいな、と思いますけどね。修斗やりながら柔術、柔術やりながら修斗っていう二足の草鞋は僕には難しいですね。できる人にはできるんでしょうけど。

──来月、プロ修斗のデビュー戦が決まりました。今の気持ちはどうでしょうか?(※このインタビューは2010年1月に収録)
本間:
アマチュア修斗に出ようと決意する以前はプロのリングに上がる自分をよく妄想していたので妄想が現実になるという事で率直に嬉しいです。一昨年の夏までは柔術一筋で、修斗に出ようとは全く考えていなかったのでもうデビューかと思うとちょっと信じられない気持ちでもありますね。

──対戦相手の印象を教えて下さい。
本間:
同じ北海道の選手で何度か話をした事がありますが、とても礼儀正しく謙虚な印象があります。相手の吉田選手は既にデビュー戦を勝利しており、修斗における経験値は僕よりあります。しかも今回はフェザー級からバンタム級に落としてきているので、力も相当強いのではないかと予想しています。ただ、僕はあんまり対戦相手のことを細かく分析したり考えたりする方では無いので、自分は試合までやるべき事をやれればいいかな、と。。具体的には試合までの期間に自分の欠点を見つけて克服していけるかが課題だと思っています。

──どんな試合をしたいですか?
本間:
自分の中で理想はビトー・"シャオリン"・ヒベイロの戦い方で、パウンドを効果的に使ってパスガードをしたり、組んでからもテイクダウンに固執せず引込んでスイープしたりと、柔術っぽい、ああいう戦い方が理想です。実際、僕はまだまだですが。試合は何が起きるか分からないので、瞬間瞬間の判断を間違わないように常に動き続ける試合が出来れば、と思っています。

──何か目標はありますか?
本間:
僕はあえて目標は作らないようにしてるんです。やはり長期的な目標を作ってしまうとその目標にとらわれてしまっていま何をするべきか、ということがおろそかになってしまうと思うから。もし計画を立てたとしても一週間後とか一ヶ月後とか短期的なものの中で最善を尽くし集中してやるようにしてますね。

──最後に意気込みをお願いします。
本間:
今回は地元でのデビューという事で友達、先輩、など沢山の仲間が応援に来てくれます。決して安くないチケットを買って頂いて見に来て頂くのでみなさんの心に響くような試合が出来ればいいなと思っています。あと昔は柔術の黒帯って総合でもすごく強い存在でそれが当たり前だったじゃないですか。そのイメージを僕が再現したいです。日本人でそれをやった選手ってまだいないと思うので、僕がプロのリングでできたらいいなと思います。柔術の黒帯はやっぱ違うな!と思わせたいですね。柔術黒帯最強伝説を蘇らせますよ!