TOP >> SPECIAL >> 特集・柔術 石川祐樹&渡辺直由インタビュー
特集・柔術 石川祐樹&渡辺直由インタビュー
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
道場を出してすぐに試合に出ようと思っていたんですが、何分、道場の経営は本当に大変で。(石川)
これから道場を出そうと思っている人が聞くと良くないかもしれないですけど、突然、恐怖に襲われる瞬間がありました。(渡辺)

――結果的にお二人とも道場を出し、経営者になったわけですが、現役の柔術家としてマスター(30歳以上)になったわけですが、シニア(35歳以上)に近づく前に、アダルトの黒帯の世界で勝負したいという気持ちを少なからずとも持っていると思われます。しかし、その一方で黒帯になり、道場をオープンするという時間の経過の中で、現役として試合に出る機会が少なくなっていると状況下にあります。
渡辺 僕は黒帯になってから去年のムンヂアル(世界大会)とグラップリングで、中村K太郎選手にやられたトーナメントに出ただけですね。
石川 自分は3月のグラップリングと4月の全日本に出ましたが、その前は1年半ぐらい試合に出ていなかったです。もちろん、道場を出してすぐに試合に出ようと思っていたんですが、何分、道場の経営は本当に大変で。
渡辺 段ボールだらけになるんです。もう、それだけです言いたいことは(笑)。
石川 最初の頃は、精神的にも病みました。あんなに大変だとは思ってもいなかったです。本当にいろんな人に助けてもらえて、良い出会いがありました。名刺やポスターを作ってくれて、お金はいいって言ってくれた印刷屋さんとか。
渡辺 感動的な物語になる話は、苦労と同じぐらいありますね。
石川 そういう人たちがいてくれて、なんとかやることができました。最初は生徒が10人ぐらいで、家賃代にもならないし、もう貯金が減っていく一方で。生徒さんが増えてくれるまで、ドキドキでした。
渡辺 こんなこと、これから道場を出そうと思っている人が聞くと良くないかもしれないですけど、突然、恐怖に襲われる瞬間がありました。俺、こんなこと始めてしまって人が来なかったらどうするんだろう?って。そういう意味でも、本当に必死にいろいろと考えましたね。
石川 やっぱり世間は山本KID選手や五味選手のことは知っていても、僕らのことなんて誰も知らないし、格闘技人気って言っても、柔術自体が浸透していないですからね。

――ブラジリアン柔術って、見学をしてもらっても、なかなか良さは分かってもらえないですよね。
石川 見学は、もうダメです。体験してもらえると、何とか楽しさを分かってもらうことはできるんですが、見ているだけでは――。
渡辺 確かに「これ、何ですか?」と覗きに来てくれた人は、まず入門してくれませんね。もともとやる気があって、道場の雰囲気を確かめるために来てくれる人ですね、入門してくれるのは。そもそも柔術が何か分からない人は、見ても分からないですよね。
石川 ヒジで顔とか押さえつけられている人を見てもねぇ(笑)。
渡辺 見学している人が、唖然としているのが伝わってきますから(笑)。

| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |