ブラジリアン柔術。
この10年で日本中に普及しつつある格闘技の特異性は、歴史の浅さ故、多くの柔術家が20代になってから初めて稽古を開始した点にある。
そして修行を重ね、黒帯を巻いたときには多くの柔術家がマスターと呼ばれる30歳以上にカテゴライズされる年齢に達している。
と同時に、年を重ねるごとに社会での責任感も増し、生きていくという人間の権利と義務を遂行しなければならない立場に誰もが立っていく。
そんななか、道場経営という道を選択する者も増えてきた。
30代になり黒帯を巻くようになり、道場をオープンさせた柔術家――
石川祐樹、渡辺直由の二人に、現役生活と道場経営の兼ね合いを語ってもらった。
Text by Manabu Takashima
■石川祐樹
1975年7月1日、福岡出身。
2004年ムンヂアル(世界選手権)紫帯ペナ級3位
2006年アジアチコ(アジア選手権)茶帯ペナ級優勝
トライフォース麹町代表
トライフォース麹町/〒102-0093東京都千代田区平河町1-5-2青木ビル2F
電話03-5356-7266
http://www.tf-kojimachi.com/
■渡辺直由
1975年8月4日、東京出身。
2006年ヨーロピアン選手権茶帯レーヴィ級優勝
2004年9月にはプロ柔術Gi-05で今をときめく青木真也を下している
トライフォース柔術アカデミースタイルズインフィニティー代表
トライフォース柔術アカデミースタイルズインフィニティー/〒110-0005東京都台東区上野3-3-4 JTTビル1F
電話03-5818-2098
http://www.tfbjj-styles.com/
――もともと、お二人が柔術を始めたきっかけは何だったのでしょうか。
石川 最初はサブミッションレスリングだったんですが、そういうサークルに入っていました。1998年の8月にやり始めたので、今年で10年になります。道衣を着て練習するようになったのは、その半年後です。最初の2年は米国でやっていて青帯を巻かせてもらえるようになった頃に帰国し、ストライプルに入門したんです。
渡辺 僕が柔術という風に意識し始めたのは、SSSアカデミーで和道(稔之)さんに習い始めた2000年ぐらいからだったと思います。それ以前のK'zファクトリー時代は柔道経験者も多かったので、道衣を着た修斗の寝技のようなこともやっていました。
――渡辺選手が黒帯になったのは、一昨年でしたね。
渡辺 そうですね、7年かかって黒帯になりました。
石川 自分も一昨年なので8年かかりました。30歳になってからです。
渡辺 僕も石川さんと同じで、30歳のときです。