
――昔、前田選手が稲垣組と言い始めたときは、どのような気持ちでした?
稲垣 最初は重かったですね。自分の中で迷っていた時期というか、選手を送り出すっていうことを重いと感じていたときなので。
――それでも前田選手が稲垣組と言い続けて、結果的にそれがチーム名にもなりましたよね。
稲垣 今は腹が固まりましたけど、当時はその人の人生の一部を背負うという決心がついていなかった部分もあってプレッシャーでしたね。でも今はみんなが頑張ってくれているので、感じ方もだいぶ変わってきました。
――では、稲垣さんから見て武重選手と長谷川選手は、どのようなタイプの選手ですか。
稲垣 タケは本当に頑張ってるなっていうのが伝わってきますね。仕事があるとどうしても練習時間が限られてくるんですけど、その中でうまく時間を使ってやっていますから。技術的なことで言えば、これまでは蹴りを使ってなかったんですけど、いい蹴りを出すようになってきました。それも自分で時間を作り出して、練習してきた成果ですよね。孝司の場合は本人が自覚しているか分からないんですけど、金的で2回負けているんだっけ?
長谷川 はい。
稲垣 金的とか、この前のスウェーデンもアクシデントですよね。それは戦えない状態になってしまったということで仕方ないことなのかもしれないですけど、そこらへんの戦いに対する気持ちの弱さというものがあるのかな、というのは感じますね。それは実際、孝司にも話をしたんですけど。
長谷川 はい。本当にそう思います。
稲垣 修斗の中井(祐樹)さんにしてもそうですし、空手の黒澤(浩樹)さんも骨が折れても戦い続けたとか、そういう凄い人もいるじゃないですか。だから、もっとやれるんじゃないかって思う部分がありますよね。
